国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 応用生物科学部

生物圏環境学科

【卒業生寄稿】動物園・水族館の持つ役割や意義を知り、働きたい気持ちが強くなった、加古智哉さん(水族館勤務)

私は名古屋港水族館の指定管理者である「名古屋みなと振興財団」で働いています。これまでシャチやイルカのトレーナーとして、動物の健康管理やパフォーマンスを行ってきました。

岐阜大学、生物圏環境学科、名古屋港水族館
加古 智哉(かこ ともや)さん
名古屋港水族館
(シャチの公開トレーニングでは、シャチの生態や形態を来館者にわかりやすく伝えています。)


また、名古屋港に生息する野生のスナメリの調査にも参加し、市民の皆様に成果を発信するアウトリーチ活動に力を入れています。

岐阜大学、生物圏環境学科、名古屋港水族館
(名古屋港の海で野生のスナメリの観察ツアーを開催し、目の前の環境に目を向けてもらう機会を提供しています。)

観察力

日頃の飼育作業では、動物をよく観察することを最も大切にしています。トレーニングの際には、食欲はいつもと変わらないか、動きにおかしなところはないか、注意して見るようにしています。アニマルウェルフェアの向上にも取り組み、動物の状態を科学的・客観的に評価することにも注力しています。

岐阜大学、生物圏環境学科、名古屋港水族館

(毎日トレーニングを行って体調管理に努めています。手前で一緒に写っているトレーナーも岐阜大学動物保全繁殖学研究室の卒業生です。)

動物園・水族館への募る思い

私は高校生の頃から希少動物の保全に関わる仕事がしたいと考えていました。そして進路を選択するときに、岐阜大学の動物繁殖学研究室(現・動物保全繁殖学研究室)に興味を持ちました。研究室では主に動物園・水族館の希少動物の繁殖生理の研究を行っており、いろいろな動物について学ぶ機会を得ることができます。


岐阜大学、生物圏環境学科、名古屋港水族館
(大学在学中に生まれたベルーガの「ミライ」。現在もすくすくと成長しています。)

在学中には淡水カメの繁殖生理に関する研究をしていました。また、名古屋港水族館とベルーガの行動観察や、ブタバナガメの性ホルモン測定などの共同研究を行いました。

様々な動物園や水族館に行く機会にも恵まれ、そこで得た知識や出会いは就職するにあたって大きく役立ちました。その中で動物園や水族館の持つ役割や意義を知り、そこで働きたいと思う気持ちが強くなっていきました。

大学での学びから

岐阜大学では、細胞やホルモンといったミクロな分野から、生態学や保全学などマクロな分野まで、様々な視点から動物のことを勉強することができます。岐阜大学で学んだ幅広い動物科学の知識と研究で培った経験は、現在、動物の健康管理や保全活動に取り組む上での大きな土台となっています。


大学では、自分の好きなことや興味を持ったことを思う存分追求することができます。その積み重ねが自分の力となり、新たな出会いやチャンスにつながっていきます。そして、巡ってきた機会をつかめるよう、日頃から準備をしておくことも大切だと思います。これから進路を考えていく皆さんも、まずは自分が楽しいと思うことを、全力で頑張ってください。

名古屋港水族館

岐阜大学、生物圏環境学科、名古屋港水族館

名古屋港水族館

加古 智哉さん
(略歴)
岐阜大学応用生物科学部卒業、公益財団法人名古屋みなと振興財団に就職。
名古屋港水族館のシャチ担当を経て、
現在イルカ担当

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