教育における3つの方針
アドミッションポリシー(入学者受入方針、求める学生像)
求める学生像
応用生物科学部は、応用生物科学の学理を修得し、生物産業の発展や持続可能な生物生産、人間を含む生態系の保全およびヒトと動物との共生などの分野で活用することによってより良い社会を実現したいと考える学生を求めています。
このためには、大学での学修に必要な基礎知識や技能、思考力、判断力、表現力、主体性、多様性、協働性などの資質が必要です。応用生物科学部では、これらの資質を多様な入試で判定し、応用生命化学科、食農生命科学科、生物圏環境学科及び共同獣医学科の具体的な目標の達成のために強い意欲を持って学習に励む学生を受け入れます。
受け入れる学生に求める学習成果
〇本学部は、「学力の3要素」を次のように4要素に再分類し、これまでの学習の成果を評価します。
知識・技能 | 応用生物科学の学理の理解に必要な基礎能力、課題に対する知的好奇心 |
---|---|
思考力・判断力 | 科学的な思考、科学的な根拠に基づいた適切な判断 |
表現力 | 相手の意見に耳を傾け、自分の考えを的確に伝える |
主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度 | 独創的な取り組み、他者との協調性 |
入学者選抜の基本方針
一般選抜(前期日程)
応用生命化学科,食農生命科学科,生物圏環境学科では,高度な専門教育に対応し得る高い総合的学力並びに国際性及び科学的・論理的思考の習得に必要な基礎的な学力と理数系の知識に関する能力を重視して選抜します。そのために,大学入学共通テスト及び個別学力試験(数学及び理科)により農学の学理の理解に必要な基礎学力,課題に対する知的好奇心,科学的な思考力,科学的な根拠に基づいた適切な判断力,自分の考えを的確に伝える表現力を評価します。
志願者は,出願時に希望する学科を第二志望まで申請することができ,大学入学共通テスト及び個別学力試験の合計成績の上位者優先で希望の学科に配属されます。
共同獣医学科では、大学入学共通テスト及び個別学力試験により「獣医学の学理の理解に必要な基礎学力」を評価します。
それぞれ配点は、学生募集要項を参照してください。
一般選抜(後期日程)
応用生命化学科,食農生命科学科,生物圏環境学科では,高度な専門教育に対応し得る高い総合的学力並びに国際性及び科学的・論理的思考の習得に必要な基礎的な学力と,特に理科の知識に関する能力を重視して選抜します。そのために,大学入学共通テスト及び個別学力試験(理科)により農学の学理の理解に必要な基礎学力,課題に対する知的好奇心,科学的な思考力,科学的な根拠に基づいた適切な判断力,自分の考えを的確に伝える表現力を評価します。
志願者は,出願時に希望する学科を第二志望まで申請することができ,大学入学共通テスト及び個別学力試験の合計成績の上位者優先で希望の学科に配属されます。
配点は、学生募集要項を参照してください。
学校推薦型選抜Ⅰ(共通テストを課さない選抜)
応用生命化学科,食農生命科学科,生物圏環境学科では,職業教育で得た経験を生かして,優れたリーダーシップを発揮できる能力を重視して選抜します。そのために,小論文により志望する学科で学ぶために必要な素養,課題に対する知的好奇心,科学的な思考力,科学的な根拠に基づいた適切な判断力,自分の考えを的確に伝える表現力を評価します。前述の能力に加えて面接では,推薦書及び志望理由書を参考資料とし,独創的な取り組み,他者との協調性を評価する。調査書では,基礎学力,独創的な取り組み,他者との協調性を評価します。
配点は、入学者選抜に関する要項を参照してください。
学校推薦型選抜Ⅱ(共通テストを課す選抜)
応用生命化学科,食農生命科学科,生物圏環境学科では,主として,自然や生命に強い興味を持ち,それを探求する意欲,農学に関わる高い倫理観と使命感,コミュニケーション能力を重視して選抜します。そのために,大学入学共通テストでは農学の学理の理解に必要な基礎学力が修得できていること,小論文試験,面接試験及び調査書では,課題に対する知的好奇心,科学的な思考力,科学的な根拠に基づいた適切な判断力,相手の意見に耳を傾け自分の考えを的確に伝える表現力及び大学で学ぶ上での適性を評価します。前述の能力に加えて,面接及び調査書では独創的な取り組みや他者との協調性も評価します。このように,高等学校入学後の学びから出願に至るまでの期間に獲得した学業並びに学業以外の諸成果を多面的かつ総合的に評価し入学者を選抜します。
共同獣医学科では、大学入学共通テストにより「獣医学の学理の理解に必要な基礎学力」を評価します。小論文、面接及び調査書により「論理的思考力、考えを伝える表現力」と獣医学を学ぶ上での適正などを評価します。
それぞれ配点は、入学者選抜に関する要項を参照してください。
3年次編入試験
小論文により、「専門分野に関する基礎的な学力、課題に対する知的好奇心、科学的な思考力、科学的な根拠に基づいた適切な判断力、自分の考えを的確に伝える表現力」を評価し、面接では前述の能力に加え「独創的な取り組み、他者との協調性」を評価します。また、通常の1年からの入学とは異なる経験・識見を生かし、明確な目的意識をもって学習する意欲を評価します。配点は、入学者選抜に関する要項を参照してください。
私費外国人留学生選抜
日本留学試験により、大学での学修に必要な理科と数学の基礎学力及び日本語能力を評価します。配点は、入学者選抜に関する要項を参照してください。TOEFLの得点は、出願基準点を設けて利用しています。
入学者選抜方法における重点評価項目
選抜方法 | 入試区分 | 知識・技能 | 思考力・判断力 | 表現力 | 主体性・多様性・協働性 |
---|---|---|---|---|---|
大学入学共通テスト | 前期 後期* 推薦II |
◎ | ○ | ||
個別学力試験 | 前期 後期* |
○ | ◎ | ○ | |
面接 | 推薦I* 推薦II 3年次編入* |
○ | ◎ | ◎ | |
小論文 | 推薦I* 推薦II 3年次編入* |
○ | ◎ | ◎ | ○ |
調査書 | 推薦I* 推薦II 3年次編入* |
○ | ○ | ||
日本留学試験 | 留学生 | ◎ |
◎:最重点評価項目、〇:重点評価項目
後期*,推薦I*,3年次編入*については、共同獣医学科では実施しない。
カリキュラムポリシー(教育方針)
応用生物科学部ではa.「全学共通科目」、b.「教養基礎科目」、c.「専門基礎科目」及びd. 「専門科目」の4つの科目区分による体系的なカリキュラムを編成するとともにe.「卒業研究」を課し、高い倫理観と幅広い視野、柔軟性および応用生物科学の専門的能力を兼ね備えた総合的な能力を有する人材を育成します。
- 「全学共通科目」では、学士として身につけておくべき基礎知識に加えて、幅広い視野と柔軟性を育むため多様な学問分野の科目を修得させます。
- 「教養基礎科目」では、技術者に求められる倫理観を涵養するとともに、専門科目を学ぶための自然科学の基礎的素養を修得させます。
- 「専門基礎科目」では、各課程で学ぶ専門知識に必要な基礎力を修得させます。
- 「専門科目」では、各コース教育で習得する専門知識、技能及び実践力を修得させます。
- 「卒業研究」では、幅広い視野と専門的知識に基づく柔軟かつ総合的な判断力を養うため、個々の未解決な課題に主体的かつ真摯に取り組ませ、課題探求の過程において、専門技術者としての倫理観の熟成をはかるとともに他者との協同性を育みます。同時に、その結果を論文に取りまとめ、口頭で発表させることにより表現力を磨きます。
学修成果の評価については、全学的な申し合わせ及び各科目のシラバスに記載された成績評価項目等に基づき、授業目標への達成度により評価を行います。
ディプロマポリシー(学位授与の方針)
応用生物科学部は、生命科学・生物科学・生物環境科学の学理を究め、それらと関連した技術を開発し、それらの成果を生物産業や持続可能な生物生産、人間を含む生態系の保全およびヒトと動物との共生に応用することでより良い社会を実現することを理念としています。この理念を実現するため、以下の力を兼ね備え、応用生物科学に関する総合的な能力を有する者に対して学士の学位を授与します。
- 技術者に求められる高い倫理観を持ち、真摯な姿勢で課題に取り組むことができる。
- 変貌する社会環境に対して自ら課題を設定し、主体的に対応できる。
- 社会における自分の役割を自覚し、他者と協力して取り組むことができる。
- 応用生物科学の学理と技術を修得し、生物産業の発展や持続可能な生物生産、人間を含む生態系の保全およびヒトと動物との共生などに応用できる。
- 幅広い視野・経験と広い専門的知識に基づき柔軟かつ総合的な判断ができる。
- 自分の考えや判断を適切な方法で的確に表現できる。