実習科目
実習科目
ここでは主に野外での実習を行うものを紹介しています。
フィールド科学基礎実習
生物圏での資源の管理・自然環境の取り扱い方やそれらと地域社会との関わりについての基礎知識を養うために、自然環境を主な材料として、野外で生物の観察や見学会を行う。 |
人間社会・環境・生物の諸要素についての学習を通じて、フィールド科学の方法論を紹介し、現場で考えるフィールドワークの能力を身につける。 教員が、それぞれの分野でグループ学習を企画し、テーマのうちの一つを受講する。一部のグループ学習は、宿泊形式で行う。 |
ヒトと自然
ヒトと自然では、人間と自然環境との関係について、特に自然資源としてこれらを利用してきた歴史的な経緯から現状、これからのあり方に至るまでの知識・技術を包括的に提供する。また、座学で学んだ事柄を現地や現場で体験することで、実感を伴う知見の定着を図る。 |
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また、本学と連携協定を結んでいる機関からゲストスピーカーを招聘し、発展途上国を含めた農業開発援助などについても学生とディスカッションをする場を設け、学習理解を高める。 |
フィールド科学応用実習
研究活動や、卒業後の社会活動・貢献には、より高度で実践的な科学的手法を用いた施設設計や社会的背景の理解が必要となる。 この実習では各地に設けられた頭首工施設、砂防関係施設、農地整備現場の見学や、流域全体をとおした水系探訪を通して、その施設の社会的意義や流域単位でのものの見方について科学的に検討し学習する。 |
生物識別野外調査実習-動物-
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動物の調査研究は、野外でのフィールド調査の他、牧場や動物園などにおける飼育下での研究、これらを専門の飼育施設と連携して実施する研究もある。また、生体から採取した各種試料や派生物を扱う実験室内での科学実験も含まれる。 |
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本実習では、生物の研究フィールド等を訪問し、実物の研究対象生物やその生息環境・飼育環境を理解し、現場での動物観察法や調査研究手法等を学ぶと共に、実際にデータを収集し解析するまでの技術も学ぶ。 |
生物識別野外調査実習-植物-
植物の種類を識別する際に必要となる外部形態は葉だけではなく、花・果実・芽鱗・托葉・樹皮・根系など様々な部位に及ぶ。また、植物を識別する際には、生活史への理解も重要である。 森林や緑地などを各回ごとにテーマを設定し、形態だけではなく、成長様式・繁殖様式などを現場で観察しながら教授する。標本採集を行いつつ、実践的野外観察を行う。 森林調査の基本の毎木調査法を学び、様々な植生を観察する。 |
生物識別野外調査実習-昆虫-
捕虫網等の採集用具を用いて実際に昆虫採集を行うことで、身近な環境における昆虫の種、形態の多様性を認識する。 採集後は種の同定を行い、半永久的に保存可能な標本作りを学ぶ。 名和哲夫氏(※名和昆虫博物館長、岐阜大学客員教授) にも実習を担当いただき、博物館での展示レベルの昆虫標本の作り方等の実習を行っていただきます。 |
※名和昆虫博物館(現存する日本の昆虫博物館としては、最も長い歴史を持っています。) |
生物識別野外調査実習-水棲生物-
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本実習では、水棲生物を対象に、実際のフィールドにおいて捕獲方法、識別方法を学びます。 身近な水棲生物(魚類、両生類、爬虫類、水棲昆虫、貝類など)の名称と特徴を覚え、同定することができるようになることを目標とする。 |
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水田、河川、干潟という様々な環境の水棲生物を対象とする。また、環境指標生物として重要な希少種および外来種については重点的に理解を深めてもらいます。 |
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博物館実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
学内外の博物館施設において、学芸員の心構え、資料の取り扱いや展示等について学びます。 |
各専門分野の博物館(自然史博物館、動物園、水族館、植物園等)での実務体験実習を行います。 学芸員としての責任感や社会意識を身に付け、博物館で働く心構えを涵養します。 |
空間情報計測学実習Ⅰ・Ⅱ
測量は、地球上の地物の位置、形を正確に把握するための基本的な技術です。 フィールドを対象として研究をするあらゆる学問分野(生態学、農業土木学、環境科学、歴史地理学など)において、研究を進める上での基盤的な情報を提供してくれる重要な技術です。 |
実習では、実際の測量現場で現在標準的に利用されている測量法を学習するとともに、様々な種類の測量の実施方法、並びに測量結果の処理方法について実習で行います。 最新の測量法のひとつであるドローン(UAV:Unmanned Aircraft Vehicle)による測量にも触れます。 |
実習を支えるフィールド教育研究センター