【報告】令和元年度「中学生のための体験科学講座」を開催しました、10/19(土)
報道 2019年11月13日
我が国では、科学技術立国を目指しながらも、子供達の理科に対する意識は、国際平均と比較して依然として低い結果が出ている。応用生物科学部では、生命科学分野の体験型学習を通じて中学生に理科への興味・関心を深めてもらうことを目的とし、10月19日(土)に応用生物科学部公開講座「中学生のための体験科学講座」を開講した。
岐阜県下の中学校を中心に、生徒16名、保護者9名の総勢25名の参加があり、『小さな世界を覗いてみよう』(応用生命科学課程)、『卵を究める-卵の不思議-』(生産環境科学課程)及び『ウイルスの研究室を訪ねてみよう-ウイルス学基礎講座-』(共同獣医学科)の3講座に分かれ、大学教員指導の下、身の回りに生息する微生物の観察、ニワトリの卵を用いた黄身返し卵の作製、ウイルスの数を測定する実験などを行った。中学生は、目の前で起こる現象の"不思議"や"疑問"に対して、講座教員へ積極的に質問するなど、有意義な理科実験を体験した。
当講座修了にあたり、志水副学部長から受講者一人ひとりに修了証書が授与された。
中学生と保護者の一部は、学食で昼食をとる学食体験ツアー、図書館などのキャンパス見学に参加し、学生生活の一部にも触れた貴重な体験の場となった。
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開講式の様子 | ||
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閉講式(意見交換会)の様子 | 修了証授与の様子 |
講座A:小さな世界を覗いてみよう
応用生命科学課程 (山内 恒生 助教)
微生物のなかには、ヒトの健康を害するものもいますが、地球上に存在する微生物全体の割合で言えば、極僅かな存在です。土の中や川の水の中といった、あらゆる自然環境中に微生物は存在して、我々の気付かないところで「何か」をやっています。そんな普段気にしない自然環境中の微生物のすがたを、顕微鏡を使って覗いてみませんか?
<参加者の声> ・班の子といっしょに仮説を立てたりするのが楽しかったです。 |
![]() 講座Aの様子 |
講座B:卵を究める -卵の不思議-
生産環境科学課程 (土井 守 教授)
私たちは、毎日のようにニワトリの卵を食べています。現在スーパーなどでは、MやLなどの白い卵の他にも、茶色の卵や特殊卵も売られています。しかし、店頭に並ぶそれぞれの卵の違い、新鮮さの判断基準、保存方法などについては、一般にはあまり知られていません。そこでこの講座では、卵を手に取り簡単な実験を行いながら、卵に関する様々な疑問を科学的に解説します。
![]() 講座Bの様子 |
<参加者の声> ・自分でやってみることが、楽しかったです。 |
講座C:ウイルスの研究室を訪ねてみよう-ウイルス学基礎講座-
共同獣医学科 (伊藤 直人 准教授)
普通の顕微鏡でも見ることができないほど小さなウイルス。ウイルス学者は、どのように研究を行っているのでしょうか。ウイルスの性質や培養法を知った上で、実際にウイルスの数を測定する実験を体験してみませんか?(生きたウイルスは使用しないので安全です。)また、私達が行っている狂犬病ウイルスの研究について、わかりやすく解説します。
<参加者の声> ・DNAの組みかえ方が分かって良かったです。狂犬病のウイルスのDNAの構造がとても単純でびっくりしました。 |
![]() 講座Cの様子 |