国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 応用生物科学部

生産環境科学課程応用植物科学コース

リレーコラム:私が岐阜大生産環境科学課程をおすすめする理由

2022.2.3
植物遺伝育種学研究室 山根京子

私は岐阜大学が大好きです。よい環境で働ける幸せをかみしめています。今回、そんな私が全力で語る岐阜県や岐阜大学、生産環境科学課程や応用植物科学コースの魅力とおすすめする7つのポイントを紹介したいと思います。

☆その1☆ キャンパスが一か所にまとまっている利便性

これは、植物コースだからという訳ではありませんが、他の大学のお話しを聞いていると、恵まれているなあと感じます。とくに、農場が離れている大学も多いなかで、歩いてすぐの場所に広いフィールドがあるメリットは大きいです

☆その2☆ 岐阜県という立地がよい

さすがに日本のおへそと銘打っているだけあって西にも東にもアクセスしやすい環境は恵まれていると感じます。私は関西人で、文化的には関ヶ原の壁は感じないこともないですが、距離的には近いです。名古屋から通っている人も多いんですよ。岐阜駅からモノレールが大学まで通る構想があったそうで、実現していたらよかったのに、とその点は悔やまれます。

☆その3☆ 生産環境の学生さんがとにかくいい感じ

他の大学の学生さんと比べてのお話しではなくあくまでも主観的な感想なので、そこのあたりはご容赦下さい。赴任した当初から、学生さんたちのはつらつとした感じが好印象でした。とくに植物コースはまじめで勤勉な学生さんが多くさすが天下人を輩出している土地柄だけあるなあと感心しております。

☆その4☆ 高い就職率

なんと、岐阜大学応用生物科学部は、2019年度週刊東洋経済の理系学部就職ランキング(農学系)で1位を獲得しました。就職率の高さは実際にも学生さんたちをみていて感じます。岐阜大学生のまじめさや優秀さゆえの結果だと確信しています。とくに植物コースは、公務員はもちろん企業にも強い印象です。

何より感動したのは、専門をいかした仕事に就く人の割合の高さです。農学部系の学部では、文系就職をしたり、全くの異業種についたりする人も少なくないのですが、植物コースの専門職への就職率の高さは誇っていいと思います。私たち教員も、とても教え甲斐があるのです。

☆その5☆ 教員がのびのび研究している(気がする)

実はこれ、他の大学の方から何回か耳にした感想です。なかにいると感じないのですが、そう言われてみれば、みなさんとても自由にのびのびと研究されている気がします。おそらくこの雰囲気は学生さんにも伝わり、全体の雰囲気をよくしている要因にもなっているのかもしれないです。

その甲斐あってか、とくに植物コース教員の科研費採択率や外部資金獲得率は、想像以上に高いと思います。応用生物科学部全体でみてもかなりの高さです。研究を頑張れてかつ学生さんが優秀なので、よい効果が出ている結果なのではと分析しています。

☆その6☆ 水がおいしい

これは、関西の都会と比べて、という意味だけでもないです。全国行脚をしておりますが、岐阜で普通に飲む水のレベルは非常に高いと思います。逆に岐阜県からよその土地へ行った人が、岐阜の方が水がおいしかったという話しをちらほら聞きますので、そのありがたみは離れてわかるようになるのかもしれません。

☆その7☆ 治安がよい

この点に関しては、大阪にいた頃とどうしても比べてしまいます。学生さんがのんびりしていると感じるのも、もしかしたら背景にはこうした状況があるのかもしれないです。

ただ、私からみると、あまりにも無防備すぎて、逆に心配になるくらいです。深夜遅くに構内を一人で歩いている女子学生さんをみるともうちょっと用心してと注意したくなります。

如何でしたか? 岐阜大学応用生物科学部や植物コースに興味をもって下さった方は、是非一度、オープンキャンパスにお越し下さい。

オープンキャンパスの満足度が高いのも当学部の自慢です。他県の高校に出前講義に出かけても、当学部のオープンキャンパスの評判は耳にします、と先生から褒められます。

ということで、今日は学部とコースの紹介でした。

タネとヒト最初に一つだけ、宣伝させて下さい。私が分担執筆させて頂いた、「タネとヒト」という本が農文協から出版されました。種子法の廃止など、タネをめぐる論争が続いています。とくに、宇根豊先生のお言葉は胸にしみます。かつて「農学栄えて農業亡ぶ」と横井時敬先生が残された言葉に私たちは今一度真剣に向き合うべき時期がきたのかもしれません。

50年後にこの本を読んでもらった時にこの時代にこんなことを書いていた人たちがいたのか、と、私たちの思いが伝わればと願いが込められています。

日本はまだ楽観的な雰囲気がありますが、食料問題をどうするのか、本気で向き合わないといけない状況が迫っています。

岐阜大学応用生物科学部は生命農学分野に貢献できる多彩な研究を展開しています。

興味がある方はパンフレットでご確認下さい↓