国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 応用生物科学部

産業動物臨床学研究室

研究内容

研究内容

産業動物における疾患と炎症

背景

子牛が病気で発育遅延や死亡することは、その経済的価値を損なうことになり、農家に多大な損失を及ぼす。なかでも問題となる病気は、細菌やウィルスなどによる感染症である。とくに肺炎や腸炎の発症頻度は高い。肺炎は肺に、腸炎は腸に炎症が起きる。肺炎の主症状は、発熱、咳・呼吸困難などの呼吸器症状であり、このため食欲は低下し、水分も取れなくなり脱水を伴う。腸炎の主症状は下痢であり、重度の脱水とともに食欲も低下する。この炎症を制御することで、病気の進行を抑えて、症状の改善につなげる。

研究テーマ

  • 炎症の評価方法の確立(炎症の強弱の指標(マーカ)を検索)
  • 培養細胞で炎症を再現、解析(シャーレの中の培養細胞に炎症を起こさせ、炎症機序を解析)
  • 消炎剤の効力評価(炎症を抑える効果の高い薬剤の検索)