国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 応用生物科学部

高校生・受験生の方

生物分類技能検定

1.生物分類技能検定とは

「生物分類技能検定」は,野生生物に関心のある人々を対象に,正しい分類の知識の向上を図り,調査や保全を担う明日 の人材を育てるとともに,動物分類学や植物分類学の発展に寄与しようとするものです.あわせて野生生物調査に関わる生物技術者の育成を図ることにより,今 後の環境調査の精度の向上をはかる目的もあわせもっています.生物分類技能検定1,2級登録者は,環境省の一般競争(指名競争)申請時に有資格者として記 載できる資格として認められています.環境アセスメントやコンサルティング業務に必要とされる資格です.

2.生物分類技能検定の資格を取得に関して

2級の場合を例にすると

  • 受験対象者:職業として環境アセスメント調査,生物調査,およびそれに付帯する業務に携わる方々,あるいは今後携わろうとする人(関連従事者向き).
  • 部門:3部門[動物部門][植物部門][水圏生物部門]
  • 審査方法:筆記試験
  • 出題範囲・傾向:一般に行われる生物調査,環境アセスメント業務などで対象とする生物.環境基本法,種の保存法,生物多様性条約,環境影響評価法などの法律,条約,条令などに関する問題.

出題レベルは,大学卒で実務経験2~3年を有する程度.出題形式 択一問題と記述問題による筆記問題.生態写真,標本写真,痕跡写真,実物標本などを用いた同定問題.その他には,4級,3級[部門を設けず],1級[動物 部門],[植物部門],[水圏生物部門]があります.

3.合格者の登録

5,000円(2級の場合)

生産環境科学課程の開講科目を受講することで,自然と試験対策になります.ただし,2級レベルでは実務経験が2~3年程度ある人を対象としています.支援 科目だけを受講するのではなく,日頃から,各自で生物に普段から親しむようにしておかないと合格はできません.
(参照) (財)自然環境研究センター

注)担当教員は,伊藤健吾先生です.受験に際して質問があれば,随時,相談に乗ります.