国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 応用生物科学部

高校生・受験生の方

技術士補

1.技術士・技術士補とは

技術士は科学技術のコンサルタントです.技術に関する研究・開発・設計・評価の指導や相談,製品の品質や製造工程の効率改善,プロジェクト計画の策定や管理,事故の原因調査や損害査定などを行います.
「技術士」は,技術士法に基づいて行われる国家試験(「技術士第二次試験」)に合格し,登録した人だけに与えられる称号です.国はこの称号を与えることにより,その人が科学技術に関する高度な応用能力を備えていることを認定することになります.一方,「技術士補」は同じく技術士法に基づく国家試験(「技術士第一次試験」)に合格し,登録した人だけに与えられる称号です.「技術士補」は,技術士となるのに必要な技能を修習するため,技術士を補助することになっています.なお,技術士および技術士補は,技術者倫理を十分に守って業務を行うよう法律によって課されています.また,(社)日本技術士会で技術士倫理要綱を定めています.

2.技術士補の資格を取得するためには

技術士第一次試験に合格した者に資格が与えられます.例年、10月中旬に試験が行われます.なお,受験申し込みの受付期間が,例年4月下旬から5月中旬と早いので遅れないように注意してください.

基礎科目(15点) 科学技術全般にわたる基礎知識に関するもの
適性科目(15点) 技術士法第4章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性に関するもの
共通科目(40点) 数学、物理学、化学、生物学、地学のうち受験者があらかじめ選択する2科目
専門科目(50点) 受験者があらかじめ選択する1技術部門に係る基礎知識及び専門知識に関するもの

なお,大学の理科系の課程を卒業した者は共通科目が免除されます.
受験申込書は(社)日本技術士会の方へお求め下さい.

3.専門科目について

試験は20の技術部門に分かれますが、「環境生態科学コース」に関連する技術部門として「農業」、「森林」、「環境」の3部門があり、それぞれの出題の範囲は下記の表の通りです。

技術部門専門科目の範囲支援する授業科目
農業 畜産、農芸化学、農業土木、農業及び蚕糸、農村地域計画、農村環境、植物保護 「農学キャリア演習」あるいは「地域工学キャリア演習」、生産環境科学課程の開講科目
森林 林業、森林土木、林産、森林環境 「森林キャリア演習」、環境生態科学コースの開講科目
環境 大気・水・土壌等の環境の保全、地球環境の保全、廃棄物等の物質循環の管理、環境の状況の測定分析及び監視、自然生態系及び風景の保全、自然環境の再生・修復及び自然とのふれあい推進 「森林キャリア演習」あるいは「地域工学キャリア演習」、生産環境科学課程の開講科目

4.支援する開講科目

生産環境科学課程の開講科目で,資格取得を支援する授業科目の詳細については,上記の表で該当する技術部門の「農学キャリア演習」,「森林キャリア演習」,「地域工学キャリア演習」の担当教員に相談してください。

5.受験手数料

受験手数料は11,000円です。

注)担当教員は,千家正照先生です.受験に際して質問があれば,随時,相談に乗ります.