【学園だより】研究室紹介-森林生態学研究室-
2020年01月01日

――今回は、森林生態学研究室の研究内容について伺います。まず、この研究室ではどのような研究が行われているのでしょうか。
加藤:私たちの研究室では、森林がどのように成立し、多様性を維持しているのかやそれらを構成する樹木の詳細な生態を調べています。たとえば、ヒノキやサワラがそれぞれどのような水分環境へ適応しているか、あるいは絶滅危惧種であるヤシャビシャクの個体群動態など、個体から群集スケールまで幅広く研究しています。また、タニウツギの花の桃色の濃さを決めるアントシアニン濃度が分布に与える影響や、樹皮の中の光合成といった見過ごされがちな生理反応や機能にも着目しているところが特徴です。

――幅広いテーマを扱っているのですね。こうした研究にはどんな意義があるのでしょうか。
加藤:森林を守り、将来にわたって持続的に利用していくためには、まず、森林を構成する樹木がどのような生態をもつのかを、しっかりと調べる必要があります。私たちが得る知見は、生態系の保全や適切な森林管理に役立つ基盤となります。

――最後に、皆さまへメッセージをお願いします。
加藤:森林動態や樹木の生態を解明するには、長年の継続観測や専門的な測定機器が欠かせません。未来の森林を科学的に守り育て、それを担う人材の育成のため、同窓生の皆さまをはじめとする暖かいご支援は、大きな力になっています。感謝申し上げます。
各務同窓会では、寄付金をもとに様々な活動を支援しています。皆様からのご協力・ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
学部への教育研究支援金同様に、各研究室(教員)への、寄附も可能です。
