東海国立大学機構環境報告書2024にグローカル活動が掲載されました
2024年10月03日
東海国立大学機構環境報告書2024に、グローカル活動(ジョイントディグリープログラムを基盤とした産業連携)が紹介されました(リンク)。本研究室教員の海老原章郎が執筆協力しています。
ジョイントディグリー教育ー竹資源利用による産業振興ー
岐阜大学は北東インド地域の中核大学であるインド工科大学グワハティ校(IITG)とジョイントディグリー ※(JD)教 育を展開しています。2024年3月にIITGにおいて開催されたJDシンポジウムには、吉田学長が出席し、JD協定書更新に加え、両大学が新たに共創する国際修了証発行型教育の協定書締結を行いました。 両学長の会談にはIITGの全ての部局長が出席し、相互の事務所開設、医療情報などの新しい分野での連携開始、さらには自治体など地域への波及を目指すことなどが合意されました。 両大学の交流は日本政府の海外向け広報動画でも取り上げられています(題目:日本とインド北東州の多層的連結、内閣府政府広報室、発信日:2024年3月27日、リンク)。
両大学の教育・研究を基盤とした社会的活動としてグローカル推進機構では「竹資源利用による産業振興」を進めています。 竹資源開発はインド政府の方針であり、かつ日本政府の支援も開始されました。IITGでのJDシンポジウムではバイオエコノミー関係の研究発表に加えて竹資源開発関係の日印企業からの発表と産業化を目指した交流も行われました。 竹資源利用の面ではバイオエタノール、バイオマス、飼料、肥料等の産業化応用展開へと進みつつあります。
※ジョイントディグリー(Joint Degree):連携する大学間で開設された単一の共同の教育プログラムを学生が修了した際に、当該連携する複数の大学が共同で単一の学位を授与するもの。大学設置基準等の改正により、連携する外国の大学との連名による学位の授与を認められることになった。
環境報告書について
報告書では、東海国立大学機構の防災・減災に向けた取組、岐阜大学と名古屋大学で災害対策を推進する先生方への学生インタビューなどの記事を織り込んだほか、両大学のカーボンニュートラルロードマップ、省エネアクト for ゼロカーボンキャンパスの取組の記事など、カーボンニュートラル達成に向けた姿勢やその具体的な取り組み内容、環境に関する研究教育活動を紹介しています。また、多数の学生が編集委員として参加し、研究室を取材しただけでなく、学生主体で企画したキャンパス生態系マッププロジェクト、両大学の学生の環境意識アンケートの実施結果も掲載しています。