国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 応用生物科学部

野生動物資源学研究室

【新聞】豊橋総合動植物公園とのモグラに関する共同研究が東日新聞に掲載されました

2026年8月24日、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)と進めている共同研究「生体モニタリングシステムを用いた地中棲小型哺乳類の生態解明」の取り組みが、東日新聞に掲載されました。

モグラ類は地下坑道を主な生活空間とするため、野外での行動観察や生息状況の把握が難しく、その生態には未解明な点が多く残されています。また、生捕り調査では、捕獲後の発見が遅れると個体への負担が大きくなることから、捕獲を迅速に把握することが重要です。

本共同研究において、野生動物資源学研究室では、遠隔捕獲システム「HuntBot」の技術を応用した「IoT人感センサーを用いた即時通知型モグラ類生捕りわな」の開発も担当しています。

開発したシステムでは、市販のIoT人感センサーをモグラ用の生捕りわなに組み込み、モグラがわな内部へ侵入するとセンサーが反応し、スマートフォンへ即時に通知されます。これにより、頻繁にわなを見回ることなく捕獲を把握でき、捕獲個体を迅速に回収することが可能になります。

野外試験では、設置からまもなくしてセンサーが反応し、通知後の現地確認によってモグラの生体捕獲を確認しました。また、わな本体を3Dプリンタで製作することで、坑道の大きさや対象種、設置環境に応じて形状を変更できる構造としています。

東日新聞の記事では、豊橋総合動植物公園が進めるモグラ研究とともに、捕獲するとスマートフォンへ通知される新たな捕獲器が研究成果の一例として紹介されました。

豊橋総合動植物公園では、こうした研究成果を紹介する新展示施設「モグルーム」が2026年9月3日から公開される予定です。研究中の機器なども展示され、普段は見ることが難しいモグラの生態や研究の取り組みを紹介する施設となります。

今後も豊橋総合動植物公園との共同研究を通じて、HuntBotをはじめとするIoT技術や3Dプリンタを活用した調査手法を改良し、モグラ類をはじめとする地中棲小型哺乳類の生態解明につなげていきます。

掲載記事
東日新聞「実は謎だらけ―モグラの一大研究拠点 のんほいパークに来月新展示」(2026年8月24日)
https://www.tonichi.net/news/index.php?id=124709