国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 応用生物科学部

食品流通工学研究室

Cicihさんの論文がScientia Horticulturae誌に掲載されました。

当研究室の博士課程学生のCicih Sugiantiさんの論文がScientia Horticulturae誌(IF:4.3, Q1)に掲載されました(2024.4.1)。

私たちが日頃よく食べているバナナは,フィリピン等の熱帯地域の大規模プランテーションで生産されます。プランテーションは広大なため,収穫後されたバナナが圃場内に長時間放置される状況が頻繁に起こります。燦々と降り注ぐ太陽光線のもと,バナナは一体,何時間まで耐えられるのでしょう?

そうした疑問に答えるため,色々な時間,色々な温度に置いたバナナの追熟後における詳細な品質検査を行いました。その結果,44.7℃では12時間耐えますが,49℃では僅か20分程度しか耐えないといった,限界の温度と時間の関係(Time-Temperature Tolerance)を定量的に明らにすることができました。せっかく育てたバナナが食卓に登らずに廃棄されないためにも,本研究で明らかにした物差しが役に立つことを願ってやみません。

(論文はこちら)

Sugianti C, Imaizumi T, Thammawong M, Tsuta M, Nagata M and Nakano K: Time-temperature tolerance of harvested green bananas exposed to high temperatures. Scientia Horticulturae, 329, 112970, 2024.

https://doi.org/10.1016/j.scienta.2024.112970