国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 応用生物科学部

応用微生物学研究室

ISO 19337:2023が出版されました。

ISO 19337:2023 Nanotechnologies -- Characteristics of working suspensions of nano-objects for in vitro assays to evaluate inherent nano-object toxicity が出版されました。

本国際標準は、ISO TS19337:2016を改定し、国際標準化したものです。本ISOは、ナノオブジェクト(ナノ粒子、ナノ繊維、ナノシート)が、細胞に与える影響を正しく評価する上で、必要な項目を定めたものです。本ISOに従って毒性試験を行うと、ナノオブジェクトの毒性が、ナノオブジェクト特有の毒性であるか否かが判断できます。また、ナノメディカルを目指した、応用研究においても、その有効性がナノオブジェクト特有の有用性であるのか間違いであるのか、が判断できます。本標準を作成する以前は、ナノオブジェクトの有害性や有効性が不十分な実験条件で実施されており、本来の性質を反映していませんでした。これを改めことを目的に本ISOを定めました。

ISO TS19337:2016及びISO 19337:2023は、ISO/TC229 (Nanotechnology)委員会におけるWG3(健康環境影響分科会)にて、岩橋がグループリーダーとなり各国のエキスパートと共に作成してしきました。