【新聞】時事通信にAIクマスプレー「AIBeS」の実証実験が紹介されました
2026年06月01日
AIでクマ検知、24時間自動で撃退 スプレー噴射、効果を検証―全国で導入目指す・岐阜
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026060100078&g=soc
2026年6月1日,時事通信において,岐阜大学野生動物資源学研究室が関わるAIクマスプレー「AIBeS(アイベス)」の実証実験が紹介されました。
記事では,岐阜県飛騨市において実施している,AIを活用したクマ接近抑制システムの野外実証について取り上げられました。本システムは,カメラで取得した画像をAIが解析し,クマと判定した場合に,設置したクマスプレーを自動噴射する仕組みです。山間部や夜間など,人による常時監視が難しい場所でも稼働できる点が特徴です。
AIBeSは,株式会社ハイクが開発した装置であり,岐阜大学野生動物資源学研究室,株式会社ハイク,飛騨市,黒内果樹園が連携して実証を進めています。現在は飛騨市内の対象地に装置を設置し,AIによる検知性能,装置の運用性,自動作動の安全性・確実性,ならびにクマの行動変化に基づく忌避効果の評価を行っています。
クマ対策では,出没後の通報対応や人的な見回りに依存する場面が多く,遠隔地や夜間における迅速な対応が課題となっています。AI・IoT技術と忌避手法を組み合わせることで,現場の負担を軽減しながら,人里をクマにとって近づきにくい場所として学習させることが期待されます。
一方で,本装置はクマ対策の万能な解決策ではなく,電気柵,誘引物管理,出没情報の共有,捕獲,地域住民への注意喚起など,複数の対策と組み合わせて活用することが重要です。当研究室では,野生動物の行動特性と地域現場の実情を踏まえ,AIクマスプレーの有効性と実装可能性を科学的に評価していきます。
今後も野生動物資源学研究室では,クマ,シカ,サル,イノシシなどを対象に,AI,IoT,遠隔監視,遠隔制御技術を活用した野生動物管理の研究と社会実装に取り組み,人と野生動物の適切なすみ分けに貢献していきます。
掲載情報
媒体:時事通信
掲載日:2026年6月1日
記事タイトル:AIでクマ検知,24時間自動で撃退=スプレー噴射,効果を検証―全国で導入目指す・岐阜
