国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 応用生物科学部

野生動物資源学研究室

【論文】特別協力研究員Shawonさんの研究成果がPLOS Oneに掲載

特別協力研究員(2026年3月本研究室博士修了)の Raf Ana Rabbi Shawonさん が筆頭著者として取りまとめた論文が,2026年4月28日に国際学術誌 PLOS One に掲載されました。

本研究では,バングラデシュ・シレット管区の Satchari National Park を対象に,カメラトラップを用いて保護区内の人為的侵入活動を記録し,それらが野生動物の活動パターンとどのように関係しているのかを分析しました。調査は2024年5月から2025年4月までの1年間にわたり実施され,保護区内の19地点に設置したカメラトラップから,合計8,042件の動画記録が得られました。

解析の結果,薪・木材採取,観光,密猟,狩猟,家畜の侵入など,さまざまな人為的活動が確認されました。特に,一部の記録では銃器や弓矢などを携行した狩猟・密猟者も確認され,保護区内における人為的圧力の実態が明らかになりました。

また,人間活動と野生動物の活動時間帯の重なりを解析したところ,多くの野生動物が人間活動と時間的に重複して活動していることが示されました。本研究は,カメラトラップを用いて保護区内の人為的侵入活動を可視化し,野生動物への影響を評価するうえで重要な基礎情報を提供するものです。

本研究室では,今後も国内外の研究者・関係機関と連携し,野生動物と人間活動の関係を多角的に捉え,持続可能な野生動物管理と生物多様性保全に資する研究を進めていきます。

論文タイトル:Camera traps reveal extensive anthropogenic impacts inside protected areas in Bangladesh

著者:Raf Ana Rabbi Shawon,Md. Matiur Rahman,Md Mehedi Iqbal,Junji Moribe

掲載誌:PLOS One

掲載日:2026年4月28日

DOI:10.1371/journal.pone.0347792