Journal of Experimental Botanyに論文「STOP1 regulates the expression of HsfA2 and GDHs that are critical for low-oxygen tolerance in Arabidopsis」 が掲載されました

2019年03月18日

地球温暖化がもたらす世界的規模の気候変動は、農業に多大な被害を及ぼしています。急激に変化する環境において安定した作物生産を行うためには複数のストレスを同時に攻略することが不可欠です。本研究では、当研究室が酸性土壌耐性遺伝子として同定した転写因子STOP1が洪水 (低酸素) 耐性も制御していることを明らかとしました。STOP1はタンパク質の安定化や細胞内pHの恒常性を維持している遺伝子発現を調節することで低酸素耐性を制御しています。STOP1を用いた分子育種研究により、酸性土壌・洪水ストレス条件下でも健全に育つ作物育種が期待されます。

発表論文：

STOP1 regulates the expression of HsfA2 and GDHs that are critical for low-oxygen tolerance in Arabidopsis
Takuo Enomoto Mutsutomo Tokizawa Hiroki Ito Satoshi Iuchi Masatomo Kobayashi Yoshiharu Y Yamamoto Yuriko Kobayashi Hiroyuki Koyama
Journal of Experimental Botany, erz124, https://doi.org/10.1093/jxb/erz124