近年、アニマル・バイオテクノロジーは日進月歩の勢いで進展し、農業だけでなく薬品開発や再生・移植・生殖医療など様々な分野で活用されています。たとえば、体細胞クローン技術は優良家畜の増産だけでなく、医療への応用や絶滅危惧動物・絶滅動物の再生・復活への活用が期待されています。また、卵子や精子から人為的に受精卵を作出する体外受精・顕微授精技術は、ヒトの不妊治療に応用されています。しかし、どの技術も決して安定した技術として確立されているわけではありません。
私たちは、ウシやブタなどの産業動物を用い、アニマル・バイオテクノロジーの基盤となる発生(生殖)工学技術(体外受精・体細胞クローン・遺伝子改変など)を利用して、配偶子形成や受精・発生・分化など初期発生機構の解明および高付加価値有用動物の効率的な生産システムの確立に関する研究を行っています。材料としては、食肉センターに由来する卵巣卵子や凍結融解精子を用い、薬剤添加や遺伝子導入など人為的処理による体外成熟・受精・発生能の改善や体細胞クローン個体作出効率の改善に取り組んでいます。近年は、多くの卒業生が生殖補助医療胚培養士として、人の不妊治療に携わる仕事で活躍しています。
News&Topics
2024年10月04日 | 新メンバーが配属されました |
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2024年09月19日 | 学会発表しました |
2024年06月02日 | 【新聞報道】胚培養士の意義解説 岐阜大で講演 |
2024年04月01日 | お花見 |
2024年04月01日 | 【新聞報道】「ボーノブラウン」血統守れ 県の種豚、体外受精卵を凍結保存へ |
2024年03月25日 | 卒業式 |